30年以上の臨床経験を持つ皮膚科医が開発
ドクターズコスメの歴史を作った—MD化粧品

《皮膚科医としての信念の化粧品》

私が皮膚科医として化粧品を作ってみたいという願いは、経験の中から生まれました。そして私が考える【化粧品】とは「売れて儲かる商品」ではなく、「肌に安心してつけられ、きれいになる商品」でなければならないと考えました。

その当時、化粧品会社の研究者が商品を開発する際の安全性は、肌への安全性を考えるのと同じくらい商品の安定性を重視していたと聞いていました。すなわち 化粧品が店に納入された後、短期間での分離や変臭・変色した場合、返品等の経費的損失のみならずイメージダウンにもなる事から、どうしても商品の安定性に ついては慎重にならざるを得ないのです。その結果として界面活性剤や指定成分を入れて安定性を図ったものです。

しかし、ある種の界面活性剤や指定成分はアレルギーを起こす人もあり、私はできるだけこのような成分を使わず、さらに肌への有効成分は出来るだけ良質なものを使うというこだわりを持って商品開発に当たりました。
しかし、私の考えを商品化するにあたって、何社もの化粧品製造会社に製造委託を打診しましたが次々断られました。

その理由の一つは、指定成分を使わずに製造した場合の商品の安定性に責任が持てない事であり、もう一つは私の考え通りの原料を使うとコストが高くなり、その結果商品の価格も高くなって商品の売り上げが見込めない事から生産ロットにならないという事でした。

しかし、何社か当たっていくうちに「これからの時代は石井先生が提唱するような化粧品が間違いなく求められてくる。ぜひ我社にチャレンジさせて欲しい」と いう会社が現れました。試行錯誤しながら苦労して生まれたのがMD化粧品の「レセプトⅡシリーズ」だったのです。Mはメディカル、Dはドクター、レセプト は処方という意味で“臨床医が処方した”化粧品というネーミングにしました。
これが1984年の事で、そしてこの商品によって多くの女性に福音をもたらしました事は今もって市場より受け入れられているという事実が物語っています。